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近藤 光雄さん(2017年8月)

近藤 光雄(こんどう みつお)さん(南区鵜野森在住)

 「明るい社会づくり運動 相模原けやきの会」(会長 荒井裕志)は、交通遺児世帯や障がい児者の支援のために昭和46年から市民桜まつりや市内駅頭での募金活動を毎年継続されています。同会の募金部長でもある近藤光雄さんは、当初から活動に参加されており、募金箱の準備や会員のとりまとめなど、活動が円滑に進むように熱心に取り組まれています。

お寄せいただいた募金の総額は、46年間で4,730万円以上。市社会福祉協議会を通じて、交通遺児世帯の学用品代や障がい児者の支援活動に活用されています。

 

 

明るい社会づくり運動とは、どんな運動ですか。

  明るい社会づくり運動とは、昭和44年に提唱された運動で、人と人との心の信頼と友情の灯をともすことを目標にすることで、明るい社会づくりにつながるという、全国で展開されている運動です。私たち、相模原けやきの会では、「平和で思いやりのある地域社会」を築くために、活動を絶やさないことを第一に考えて歩んできました。

どのような活動に取り組まれているのですか。

 当初は、募金活動と国道16号線の道路標識やガードレールの清掃活動に取り組みました。

また、長年にわたり、市の慰霊塔での供養や松の木のこもまき(害虫駆除)などの活動、老人ホームの清掃活動や障がい者施設の利用者への支援、相模川の清掃、献血活動など、様々な活動に取り組んできました。最近は、特に募金活動と障がい者施設の方の外出支援活動などに力を入れて取り組んでいます。

 

近藤さんは、現在募金部長としてどのように活動されていますか。

 募金活動は、年3回行います。滞りなく円滑に募金が実施できるよう調整することが自分にとっての大きな役割です。1回目と2回目は、4月の市民桜まつりの会場と7月に市内の7駅頭で交通遺児世帯支援のために募金を行います。桜まつりの代わりに若葉まつりが開催される年は、若葉まつりの会場で行います。3回目は、10月に市内の駅頭で障がい児者のための募金を行っています。

相模原けやきの会の会員の数は、約1,300人。駅頭の募金時は、約300人が交代で呼びかけています。

 

また、募金のお礼にと毎回、会員が自宅や拠点に集まって、折り鶴を折って準備しています。これは、募金をしてくださる方の思いやりの気持ちに感謝を込めてお渡しするものです。会員皆で折る鶴は、1回2,800羽になり、毎回市内に羽ばたいていきます。

近藤さんは、募金活動についてどのようなお気持ちを持っていらっしゃいますか。

 「明るい社会づくり運動」の一環で行っていますから、明るい社会を作っていただきたいです。

皆が協力し合い支えあう姿勢を大切にしていきたいと思っています。

若い世代の人たちにも募金に参加していただき、一緒に社会を支えていってほしい。自分たちが行っている募金活動を次の世代に継いでいくことを第一に考えています。

 

 最近、募金で街頭に立つと、子どもや若い人が募金をしてくれることを多くみかけます。若い人が募金をしようと近づいてくれて、わざわざカバンを開けて、財布を出して募金をしてくれる様子を見るととても嬉しい気持ちになります。お子さんや若い人達が、困っている人に協力しようと思っている姿勢があることが素晴らしいことだと思います。

私は、募金活動を通じて「明るい社会づくり」を実現してほしいと思っています。

 


インタビューを終えて

近藤さんは、40年以上にわたり途絶えることのない相模原けやきの会の活動を詳しくお話しされました。

「大切なことは、活動を絶やさないこと、若い世代の会員と一緒に息長く活動していきたいです。私たちが募金活動を行うことによって、思いやりの気持ちが若い世代に育まれていければ良いと思っています。募金をしてくださる方の温かいお気持ちに触れることで、人々が互いを思いやる平和な地域社会が築かれていくことを感じて、自身の心が洗われていくようです」と優しく語ってくださったことが印象に残り、とても清々しい気持ちになりました。

相模原けやきの会の最近の募金実績

(次回は、平成29年10月29日(日) 市内駅頭で実施)

平成28年 10月 30日 市内7駅頭での街頭募金   約25万円(障がい福祉のために)

平成29年 4月 3日 市民桜まつりでの街頭募金  約13万円(交通遺児世帯のために)

平成29年 7月 3日 市内7駅頭での街頭募金   約30万円(交通遺児世帯のために)

昭和46年からの募金総額は4,730万円に上ります。市民の皆様ならびに、相模原けやきの会員からの募金です。いつもありがとうございます。心からお礼申し上げます。

 

 

 

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