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中村 和宜さん(2017年9月)

中村 和宜 (なかむら かずのぶ)さん(緑区橋本在住)
 定年退職後、「高齢者や障がい者のお役に立てれば」との思いから相模原市の介護相談員の活動を契機にボランティア活動を始めた中村さん。橋本男性ボランティア「やってみよう会」に所属し、障がい児の通学送迎や高齢者施設での余暇活動のお手伝いなど、様々な活動に携わってこられ、平成21年からは会の代表に就任されました。

 民生委員・児童委員としても活躍し、また橋本地区にある福祉拠点ふれあいの家「ぬくもり」の運営にも携われています。

 

 

ボランティア活動を始めようとしたきっかけは何ですか

 定年を迎えた時から福祉のボランティア活動に興味を持ち始め、ご高齢の方や障がいがある方たちのお役に少しでも立てればと考えていました。福祉とは全く関係のない世界で働いていたので、退職後、NHK学園の福祉講座のコースで勉強した後、活動を始めました。

 そして、現在も続けている市内の老人ホームで活動する介護相談員の活動を始めましたが、より地元に密着した活動をしたいと思い、平成16年に橋本男性ボランティア「やってみよう会」に入会しました。

橋本男性ボランティア「やってみよう会」の活動にはどのようなものがありますか

 障がい児の通学送迎から特別養護老人ホーム等での囲碁将棋の相手などボランティアセンター等から依頼される活動は様々です。通学送迎の活動は、一時は延べ300名を超える会員が携わっていることもありました。現在、通学送迎の活動はありませんが、必要とする方がいらっしゃれば、いつでも対応したいと思います。

 依頼に応じる活動だけでなく、会独自に高齢者の交流、仲間づくりの場である「サロン」も開催しています。また地元の橋本地区社会福祉協議会の運営する『ふれあいの家「ぬくもり」』でのマージャンや喫茶などの住民交流事業の企画運営にも取り組んでいます。

サロン活動を2か所で実施されています

 「いきいきサロン希望」と「悠々シニアサロン」の二つのサロンを会員が分担して、プログラムの企画や運営を行い、それぞれ月1回開催しています。加えて認知症の高齢者を対象とした「ぬくもりカフェ」も開始から2年が経過し、参加者も定着してきています。認知症になっても安心して暮らせる橋本のまちづくりに少しでもお役に立てればと願っています。

活動されていて何かご苦労はありますか

 もちろん大変なことはありますが、苦労と感じたことはありません。たとえ苦労はあったとしても、それを乗り越えた時の充実感の方が勝っています。「苦労も楽しみ」と考えれば、自然と苦労ではなくなるのではないでしょうか。そんなふうに会のメンバーは、皆さん楽しみながら活動しているので、その雰囲気を感じてくださるのか、「ぬくもり」での住民交流事業に参加された方から「お手伝いもしたいです」との声もいただき、活動者として参加される場面も生まれています。

活動が長続きされている秘訣は何ですか

 「お互い様という気持ち」と「共に楽しむ」ということだと思います。“できる時にできる人が”というのが、シニア世代である私たちのモットーです。ボランティアをご利用いただく皆さんとともに、「今」という貴重な時間を共有し、楽しむことが秘訣です。

民生委員活動もされて大変忙しそうですが、ご自分の時間を持てないのでは

 自分の時間もちゃんとあります。自分のプライベートの時間も楽しまないと。ボランティアもプライベートといえばプライベートですが、責任があるのでプライベートと片付けられないものがありますね。

 ただボランティア活動ばかりをしているわけではないですよ。ゴルフが趣味なので月1回は行っています。年と共にだんだんスコアは落ちてますが…(笑)

~最後に一言~

 行政でもいろいろと仕組みを作っていますが、まだ、世の中にはセーフティネットから外れてしまう人も多くいます。そのような人を支援する受け皿として、気軽にボランティアを依頼できるような環境づくりをしていければいいなあと考えています。

 


 

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