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野﨑 貴子さん(2018年1月)

野﨑 貴子(のざき たかこ)さん

幼稚園がなかった頃の藤野町(現藤野地区)で、藤野町社協(当時)と母親たちの仲間と共に幼児教室を作たことが地域福祉活動を始める最初のきっかけになったそうです。

その後、町社協の非常勤職員として高齢者サロンの立ち上げに関わりました。平成13年には民生委員・児童委員として活動。平成25年からの3年間は地区民生員児童委員協議会会長や地区社会福祉協議会理事として地域に貢献されました。平成28年の民生委員・児童委員退任後もサロン等の地域福祉活動で活躍されています。

 

 

地域活動へのきっかけは何ですか

 藤野に引っ越してきて間もない頃、自分にも就学前の子どもがいましたが、子どもを遊ばせられる公園や集まりの場がなく、母親同士で「親子で集まる場が欲しいね」と話をしていました。

そういった母親の声は町社協にも届き、週1回の親子の集いの場「幼児教室」が開催されることになり、社協職員と共に立ち上げから関わることになりました。間もなく、私たち母親が運営をするようになり、また他の地域でも必要としている人たちがいたので、藤野全域に「幼児教室」が広がっていき、幼稚園のない藤野町にとって「幼児教室」は貴重な場所となりました。今では、子どもの数も減り「幼児教室」は、5カ所から1か所にまで減ってしまいましたが、全盛期の頃は、みんなでバザーをしたり、各地域の「幼児教室」同士で交流を図っていたのを懐かしく思い出します。

 

幼児教室のノウハウを生かし交流の場づくりについて教えてください

「幼児教室」で知り合った社協職員から、新たに高齢者の交流と生きがいづくりの場「のびのびクラブ」を立ち上げるので「職員にならないか」と声がかかり、5年程、担当として携わりました。

昼食づくりや高齢者が「楽しく過ごせるプログラム」を考えたり、試行錯誤しながら取り組んでいましたが、ボランティアの協力も得られるようになり、「のびのびクラブ」が次々と立ち上っていきました。

多い時で16か所ありましたが、今年は11か所まで減ってしまいました。人口減少、高齢化、担い手不足等が大きく影響をしており、これもまた寂しい思いがします。

また、当時子どもが通っていた中学校が荒れていたことがあり、子どもが地域の大人に見守られる場、少しでも子どもたちが落ち着ける場として学校の中の居場所づくりにも取り組みました。仲間と一緒に改装した図書室が、子どもが立ち寄ってくれる場所になり、成果を得られたと感じました。

 

民生委員・児童委員活動の活動について教えてください

平成13年に民生委員・児童委員になりましたが、それまでの地域での取組が民生委員・児童委員活動をする上での基礎になりました。また、藤野では初めての女性の民生委員・児童委員協議会会長を務めました。プレッシャーもありましたが、いろいろな方と関われたことで、勉強にもなりました。

在任中に民生委員有志で「劇団みんみん」を発足し、高齢者の問題などをテーマにした寸劇にも取り組み、現在も活動は継続しています。大人だけでなく子どもたちにも理解してもらえる劇にしていきたいと思っています。

15年間務めた民生委員・児童委員を退任し、これまでの重責を下ろせたので、今度は、自分のやりたい地域活動などを楽しくやっていけたらと思っています。

 

中学生に認知症高齢者の寸劇を公演中

 

 

住民主体サービス せせらぎの会

 

 


取材を終えて…

常にその時々の地域の問題をしっかりと捉え、藤野地域の地域活動を担ってきた野﨑さんは、とても頼りがいのある方です。

テニスや映画鑑賞など多彩な趣味の他に、地域のサロンや中学校の図書ボランティア活動、劇団みんみん等の活動を続けています。

これからは「やりたいことを楽しんでやる!」という真っ直ぐな思いで、ますます意欲的にご活躍されることを期待しています。

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