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中村 恵子(なかむら けいこ)さん

中村 恵子(なかむら けいこ)さん
 

 仕事を辞めたあと、「地域とのつながりを持ちたい」と、13年程前から子育てを支援する「ファミリーサポート」、家事援助や介助を行う「ふれあいサービス」、ボランティアの登録制度「いるかバンク」と、3つの場で活躍されています。高齢者宅の掃除やお話相手、子どもの見守りや送迎など、支援する方や活動の内容が多岐にわたる中、7年以上継続的に活動が続いている利用者もおり、明るい人柄と優しい笑顔で利用者からの信頼も厚いです。

 

 

活動をはじめたきっかけを教えてください。

  保育園での調理の仕事を辞めたあと、何か地域とのつながりを持てないかと思い、市社協の広報「みんないいひと」をみたのがきっかけです。はじめは、それまでの仕事柄、子どもと関われるものが良いと思い、ファミリーサポートの援助会員になりました。ファミリーサポートの活動をしていく中で、もっと幅を広げて活動したいと感じ、ふれあいサービス、いるかバンクにも登録をしました。

 

有償ボランティアと無償ボランティア、2つの立場で活動いただいていますが、何か違いは、ありますか。

 どちらにも良いところがありますね。有償だからこそ、お互いに気を遣わずに活動することができ、無償だからこそ自分の都合の良いときにやりたい活動ができたりします。けれども、有償無償によって対応を変えるということはありません。どの活動も、対象になる人が異なるだけで、信頼関係が大切という点は、変わりありません。いろいろな方と関わりを持つことができて楽しいです。お手伝いする側も楽しむことが大事ですね。

活動をする上で心がけていることはどのようなことですか。

   相手となるべく会話をすることを心がけています。ファミリーサポートは、保護者とお子さんが離れての活動が多いので、お子さんとの会話はもちろん、保護者の方がどんなことをお手伝いしてほしいかをよく聞いて、活動後は、その日のお子さんの様子をお伝えしています。

   ふれあいサービスで長く続いている活動では、利用者さんの話を聞くだけでなく、自分の話も聞いてもらえることが楽しみになっています。親しくなればなるほど、利用者さんの生活のどこまで踏み込んで良いのか迷う場面もありますが、自分を信頼して話をしてくれることがとても嬉しいです。会話をしていくなかで信頼が生まれるんですね。

最後に、長年にわたり活動を続けられる理由を教えてください。

「中村さんにお願いすれば心配することはないです。とても気が合うので、来てくれる日がとても楽しみです。」

   長い人生を歩んできた方との会話は、自分にとっても勉強になりますし、子どもたちとの会話は、自分のパワーになっています。

   活動の内容がお掃除でも、ただお掃除をして終わりになるのではなく、活動のなかで会話やふれあいがあるから、お互いが楽しく活動を続けることができているのだと思います。月数回の活動日を楽しみにしていると言ってくださる利用者さんのために、これからもお手伝いを続けていきたいです。

 

 

 

 

 

 


インタビューを終えて

    6年以上続いているふれあいサービスでの活動を取材させていただきました。中村さん持前の明るさと優しさで常に温かい雰囲気の中、利用者さんもご家族のことや最近のニュースなどを楽しそうにお話しされていました。まさに、中村さんがインタビュー中におっしゃっていた“会話から信頼関係が生まれる”ということを実感することができました。

    中村さんのように地域の中の様々な場面で活躍される方がさらに増えると嬉しいですね。

 

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