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門倉 礼子(かどくられいこ)さん(2018年9月)

門倉 礼子(かどくら れいこ)さん

仕事を辞めたあと、何か、お役に立てればという思いで、配食協力員(ひとり暮らし高齢者等給食サービス)の活動を始めました。現在は、ふれあいサービス(有料家事援助サービス)の協力会員として、食事の支度やお掃除など、幅広い世帯への活動をされています。明るく、謙虚なひと柄で利用者からの信頼も厚い協力会員です。また、特技の手品を活かして「タマテバコ」というグループを立ち上げ、いるかバンクに登録されています。高齢者施設などで、夢と魔法の手品を披露し好評を得られています。

 

ふれあいサービスの活動を始めたきっかけは何ですか

家族の介護がきっかけで、高齢者を支える在宅サービスに少し関心を持ちました。そんな時、給食サービスの配食協力員募集を目にしました。
介護のため、仕事を辞めたこともあり、何か自分もお役に立てればとの思いと、社会との繋がりを持っていたいという気持ちもあり、配食協力員の活動を始めました。
その後、ふれあいサービスに登録。今は、ふれあいサービスの協力会員として食事の支度や、お掃除の活動をしています。

印象に残っている活動はありますか

ふれあいサービスで、出産後の家事支援のお話があった時、それまでは、高齢者宅の活動に関わることが多く、給食サービスも高齢者との関わりだったので、ふれあいサービスの支援の幅の広さを感じました。
頼れる人が近くにいないと心細いし、若いママ達が、悩みを抱えながら子育てをしている状況を近くで見ていると、支援を必要としているのは、高齢者ばかりではないことを改めて考えさせられます。活動中に交わす会話で、「気持ちが楽になりました。」といわれた時に、お役に立てたのかな、と感じます。わからないことがあれば、インターネットで何でも調べれる時代ですが、心の中に残ったモヤモヤした気持ちを解消するには、人との会話って大切ですね。

「タマテバコ」の活動について教えてください

ふれあいサービスの協力会員として緑区事務所に伺った際、いるかバンクの団体登録のお誘いをいただき、「タマテバコ」として高齢者の施設などで、手品を披露しています。
手品を覚えようと思ったのは、20年前になりますが、カルチャーセンターの手品の体験講座に参加したのが、きっかけでした。講座が終了してからも、その時に一緒に習っていた人たちで、公民館の手品サークルとしてしばらく活動していました。手品を教えてくれる先生やメンバーの都合などで活動の継続が困難になり、サークルは、解散することになりま した。
自分としても、手品をせっかく覚えて、何よりも楽しかったので、もう少し続けたいと、同じ思いを持った仲間と「タマテバコ」を立ち上げました。今、一緒に活動している方の中には、カルチャーセンターからの仲間もいます。
いるかバンクに登録してからは、ボランティアセンターからの依頼で、活動を披露する場も広がりました。手品の練習で集まる仲間とのおしゃべりも、活動を続ける大きな力になっています。

 

活動の苦労はありますか

ふれあいサービスもタマテバコの活動も、どちらも楽しみながらやっているので、苦労を感じたことはありません。
ふれあいサービスは、活動していて何か不安なことがあれば、ふれあいサービスの相談員に話せるので、ひとりで悩まず、とても心強いです。
「タマテバコ」の活動も、仲間と好きなことをやっているので、楽しんでいます。活動先の施設で、手品の仕掛けが上手く動かなかったことがありましたが、「失敗もおもしろい。ありがとう。良かったよ。」って皆さんが拍手をしてくれました。自分たちも励まされました。
そして、次こそは、成功するようにもっと練習しなければ、とやる気にもつながりました。

活動を続ける魅力は何でしょうか

私は、ふつうの主婦です。無理し過ぎると続きません。家事支援も手品も自分のできる範囲のことを行っており、難しいことはしていません。どちらの活動も「ありがとう」と感謝されると、また、次も頑張ろうと自然に思えますし元気をもらえます。
ふれあいサービスやボランティアセンターからの活動依頼は、活動が終わった後のフォローもあるので、続けていけるのだと思います。

「ちょっとなら何かできるかも」と思っているシニアは、たくさんいると思います。気軽に参加できそうな活動のきっかけ作りも必要だと思いますね。


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