田名地区社会福祉協議会は2010年6月に「田名地区社会福祉協議会ボランティアセンター」を開設しました。同センターは、地域住民のちょっとした困りごとを住民同士の支えあいで解決することや、その担い手であるボランティア活動に関心のある方の受け皿となることを願って設置しました。ボランティアの依頼や相談を受け付ける「コーディネーター」を配置し、登録ボランティアである「サポーター」へ連絡します。
開設から約4年半が経過した現在、サポーターの数は85名になりました。高齢者世帯の庭の草刈りや話し相手、障がいのある子どもの学校送迎など様々なお困りごとに応じます。福祉施設のイベントや日常的な活動支援、地域の美化活動などにも取り組んでいます。相談ごとは増加傾向にあり、地域の高齢化がますます進んでいくことなどから、サポーターの担い手不足が今後の大きな課題となっていくと思われます。一方、近隣関係の希薄化から地域の中で孤立してしまう住民も増えています。困りごとがあっても誰にも相談できずにおり、センターなどでも気づくことができない場合があります。
そこで、私たちは声かけ・見守りの仕組み「田名福祉ねっとわーく」を立ち上げました。自治会の協力者「協力員」が普段の生活の中で気になる方がいれば民生委員・児童委員に連絡をし、専門機関などにつなげるものです。昨年度モデル地区を指定して実施してきましたが、今後は田名地区全地域に広めたいと考えています。これらの取り組みを通じて「ほっとする田名のまち」を皆でつくっていきたいと考えています。