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高山昭雄さん・洋子さんご夫妻(2008年10月)

高山 昭雄さん・洋子さんご夫妻

高山昭雄さん・洋子さん
昭雄さん、昭和11年生まれ。洋子さんは14年生まれ。市社会福祉協議会のボランティア登録制度「いるかバンク」には、ご夫婦で登録されている方が何組かいらっしゃいますが、なかでも高山夫妻は八面六臂の大活躍で、ボランティアセンターにとってはなくてはならない人材です。夫婦円満に役立つボランティア活動の秘訣をお二人に伺いました。

 

親の介護や自分たちの老後のために

ボランティア活動に興味をもたれたきっかけは?

洋子さん)親の介護と自分自身の老後のための準備にと思ったからです。活動を通じて様々な方たちと接することで、介助の技術や高齢者のお気持ちを知ることができたらと考えました。

昭雄さん)僕も親の介護の問題が大きかったですね。実母がリハビリなどで大勢の方にお世話になる様子を見て、定年退職後に自分でも出来ることは何かないかと考えたのがきっかけでした。

“退職”が活動の契機の一つに・・・

ボランティア活動を始められたのはいつ頃からですか?

洋子さん)最初はヘルパーの資格を取って平成5年から6年間、市社会福祉協議会でヘルパーの仕事をしていました。同じ時期に相模台地区の民生・児童委員を引受けたり、視覚障害者誘導グループ「ささの会」でも活動をしていました。
私のほうが夫より少し早めに仕事を辞めたんですけど、いろいろな活動に携わった一番の理由はきっと「貧乏性」だからですね。ずっと仕事をしていたので、退職して暇になるのが嫌だったんですよ。何かしていないと気が済まない性格なんですね。(笑)

昭雄さん)僕は定年退職をする前にこれからの準備として、相模原ボランティア協会主催の「ボランティア養成講座」を受けたり、ガイドヘルパーの資格を取ったり、勤務先に近かった厚木市内で手話講習会を受講したりしていました。
退職して夫婦が家にいて、毎日顔をつき合わせて過ごしていたら、きっとしたくもない喧嘩をしてしまうと思ったからです。妻が講習会や研修会やらにどんどん出て行くのを見ながら、自分も「濡れ落ち葉」とか言われないように自分の世界を見つけようと思いました。別に妻に尻を叩かれたからじゃないですよ、あくまでも自発的です!(笑)

共有できる話題で夫婦の会話が豊富になりました

ボランティア活動を通して、うれしかったことや学ぶことは?

昭雄さん)お手伝いした時に、喜んでくださる姿を見たときですね。やはり活動する上で一番の励みになります。

洋子さん)活動を通じていろいろな方にお会いしますよね。とても素敵に歳を取っていらっしゃる方とお話しすると「見習いたいなあ、自分もあんな風になれたらなあ」と思います。またご病気などでとても苦労されている方にもお会いします。どちらも人生の先輩としてその生き方からは学ぶこと多いですね。

高山昭雄さん 昭雄さん)学ぶというだけではなくて、共有できる話題があるので夫婦の会話が豊富になりましたね。「今日はこんなことがあって勉強になった」とか「車いすの介助で苦労したよ、どうすればいいのかなあ・・・」とかいろいろ二人で活動の話をよくしますね。お互い違う活動に携わっているので、アドバイスをもらえて視野も広がりますよね。もし共通の話題がなければ「めし、風呂、寝る」の三言しか言わなくなっていたかもしれないですよ。(笑)

自分たちが楽しんで活動することが大切

活動を長続きさせる秘訣は?

昭雄さん)お互いの活動、もっと大げさに言えば相手の人生を認めることですかね。
結局、夫婦は助け合って生きているわけですからね。ちょっと妻の外出の機会が多くてもね。(笑)

洋子さん)ちゃんと食事の支度はして出掛けていますよ(笑)。何よりもまず自分たちが楽しんでやることですね。そうでなければ人と関わることはできないなと思いますよ。

<一口メモ>
洋子さんは、自宅のマンションに暮らす高齢者を対象にした「ふれあい・いきいきサロン」を立ち上げました。110世帯ほどあるマンションで、孤立しがちの高齢者をなくそうと月1回マンションの集会室を会場に、おしゃべりや交流の場を開いています。
昭雄さんは昨年受講した「ボランティア養成講座」の受講生の方々と「『認知症予防』元気の出る歌の集い」という音楽療法を通じて心身の健康増進を図る自主サークルを立ち上げました。

身近な地域にボランティア活動の相談窓口が必要!

将来に向けてはどのような活動を?

昭雄さん)「元気の出る歌の集い」を軌道に乗せることが現在一番の課題です。会場のオダサガプラザには、毎回150人程の方が参加して楽しく歌ったり、身体を動かしたりしていただいていますが、これからは会のメンバーが他地域にもご指導に行けるようになればと思っています。

高山洋子さん洋子さん)私はサロンの回数を今の月1回からもう少し増やせたらなと思っています。
それには会場の確保とお手伝いしていただける仲間を増やすことが課題ですね。身近な地域にボランティア活動の相談やコーディネートができる窓口があれば、ボランティアに興味を持ってくださる人がもっと増えるのではないでしょうか。社協にももっと頑張っていただきたいですね。


<インタビューを終えて・・・>

多くの人たちとのふれあいを大切にしながらボランティア活動を楽しんでいるお二人の様子がとても微笑ましく伝わってきました。ご夫婦でボランティア活動をするうえでは、お互いを尊重しながらも心地よい距離感を保っていくことが活動を長く続けていく秘訣だというお話には、なるほど!と思わず大きくうなずいてしまいました。 
今後もボランティア活動がますます活発に展開されるよう、市社会福祉協議会としてこれからも各地区社会福祉協議会や地域のみなさんと協働で取り組んでいきたいと思います。
市社会福祉協議会“いるかバンク”という個人でのボランティア登録制度の他に、市内22地区には様々な活動を行っているボランティアグループが数多くあります。
「自分が住んでいる地区にはどんなボランティアグループがあるのかしら?」 そんなときは、是非市社会福祉協議会のホームページのトップ“あなたの街にも~地区社会福祉協議会~”をご覧ください! お問い合わせは各地区社会福祉協議会まで。

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