勝部 幸三(かつべ こうぞう)さん
昭和10年生まれ 昭和18年に出身地尼崎市より緑区久保沢に転入。エンジニアとして仕事をしてきました。
城山地区ボランティア連絡会の代表を務める傍ら、訪問ボランティア「赤秋(せきしゅう)の会」や「福祉コミュニティ形成事業:ふれあいカフエ」など、様々な活動をされています。
ボランティア活動を始められたきっかけについて教えてください。
私は、相模丘中学校2年生から野球を始め、職場の野球チームのレギュラーとしても活躍をして来ました。野球をきっかけに昭和58年に「全日本軟式野球連盟技術委員会公認審判員」の資格を取得し、野球協会での審判員や顧問として活動をしてきました。福祉の活動は、65歳で定年を迎え、趣味だけではなく、ボランティアとして活動した方が生活にメリハリが出来ると思い、当時の城山町社協が主催する研修に参加し、ひとり暮らし高齢者等への給食を配達するボランティアを依頼されたことがきっかけでした。
訪問ボランティア「赤秋の会」はどのような活動をされているのですか。
赤秋の会では、城山地域で孤立する高齢者をなくすよう、相模原市の給食サービスを受けている利用者宅を毎月訪問し、マリーゴールドやパンジー等の苗をお土産に持参しながら、困りごとや悩みごと、そして健康状況等を聞き取り、ちょっとした福祉課題を発見できるように心掛けて活動をしています。
毎年、年末には城山地区わかな会『たんぽぽ』に協力をいただき、おせち料理を作り利用者宅へ持参して、大変喜んでいただいています。
また、城山高齢者支援センターが発行する『ビバ!しろやま』や城山地区社協の広報紙『しろやま はあとふる』を福祉施設や病院、銀行、商店等に配布する活動も行っています。
訪問ボランティア『赤秋の会』のメンバー |
訪問ボランティア『赤秋の会』の活動 |
その他の活動についてもお聞かせください。
日頃から自分の健康管理のため、いきいき健康体操や福祉講座に積極的に参加しています。学んだことを生かして、“ふれあいカフェ”に参加している方々への体操の指導も行っています。
ひとりでも多くの人に福祉に関心を持っていただくこと、福祉団体や学校等の交流を深めることを目的に開催する『福祉のつどい』の実行委員会の副委員長も務め、高齢者、障がい者、児童等が安心して暮らせる、思いやりのある地域づくりも取り組んでいます。
いきいき健康体操 |
うれしかったことや継続する秘訣をお聞かせください。
訪問ボランティア「赤秋の会」は、30年目を迎えていますが、利用者から「いつも訪問してくれてありがとう!勝部さんの顔を見るとホッとするのよ!」と言われる時は、ボランティアを続けていて良かったと思います。
ボランティアは自分一人では続きません。家族の協力や城山地区のボランティア連絡会との連携や情報交換、勉強会を通じて、地域の仲間と支え合いながら活動できていることに感謝し、活動を通じて育まれた人と人とのつながりを大切にしています。
川尻小学校の福祉講座ボランティアの仲間たち |
今後の抱負をお聞かせください。
今年度は、川尻小学校の4年生の3クラスを対象とした車いす体験や高齢者擬似体験に協力するボランティア団体のメンバーのひとりとして、講師を務めました。児童に車いすの方へのマナー、声のかけ方や高齢者の気持ちを理解し「思いやり」「気づかい」「助け合い」の気持ちの大切さなどを伝えました。
また、核家族化が進み、地域に住む担い手と児童との交流する場の重要性を感じ、自分たちの地域は、自分たちの手で助け合い支え合える地域づくりができるよう、次の世代を担う子どもたちに伝えたいと思っています。