シリーズ第8回目は、中央区南橋本に本社があり、横浜市中区や東京都千代田区にもサテライト事業所がある「株式会社ビーネックスウィズ」様を御紹介します。今回は、橋本オフィス(緑区橋本)で代表取締役社長の佐野裕己 様にお話を伺えました。
貴社の障がい者雇用について教えてください。
佐野裕己 代表取締役社長
弊社は、株式会社ビーネックスグループ(旧株式会社トラスト・テック)の特例子会社として2005年に設立されました。
特例子会社は、法律によりグループ企業内での障がい者雇用率を共有化できるものですが、同時に障がい者の安定した雇用を確保できるメリットもあります。
4月現在、弊社社員172名のうち141名が障がい者で、フラワーアレンジメント事業、ステーショナリー事業、アウトソーシング事業を展開しています。
弊社の目指す障がい者雇用は、単に雇用率のためのものではありません。大切なことは、お客様が商品に満足いただけるよう、きちんとした仕事・技術を身につけることにあります。それは、結果として仕事に対する誇りと喜びが感じられるようになることだと考えます。他人より時間が掛かっても、技術は高めることができます。「障がい者だから」と仕事を諦める必要はないのです。
フラワーアレンジメント事業とは、どのようなものですが?
橋本オフィス内の工房での一コマ。個々の
机は、ビニールで遮蔽され、新型コロナ感
染予防対策が施されています。
アーティフィシャルフラワーなどを使ったフラワーアレンジメント作品を、企画から制作まで一貫して生産している事業です。社員の中には、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会の認定証を取得した指導員もおります。
作品は、グループ会社のオフィスや会議会場の装飾、社員の誕生日プレゼントなど幅広く活用されていますが、クオリティの高い作品生産ができるので、一般の方向けの販路の拡大が目下の課題でもあります。
作品は、一つ一つ、製品パーツを単に組み立てるだけでなく、無駄とも思えるような作業にも一手間かけ、品質を高める工程を加えています。
どうしてフラワーアレンジメントを寄贈しようとしたのですか?
4月に新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、緊急事態宣言が発動されて、仕事が全くできない時期がありました。世の中でも、入院するためのベッド数の不足や、高齢者福祉施設で面会ができないなど、社会全体が大変重苦しい雰囲気でした。
この苦境の中でも、市民の皆さまに少しでも喜んでいただければと思い、相模原市社会福祉協議会を通じて、市内の高齢者福祉施設に45個のフラワーアレンジメント作品を寄贈させていただくことといたしました。
市民の皆さまに向けて一言お願いします。
新型コロナウイルスの収束を切に願っています。こうした情勢の中でも、社会全体が早く明るい気持ちになれるよう、私たちで市民の皆様のお役に立てることなら、何でも挑戦していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
〇相模原市社会福祉協議会より
今回は、株式会社ビーネックスウィズ フラワーアレンジメントユニットの皆さまに取材協力をいただきました。ありがとございました。