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社会福祉法人相模原市社会福祉協議会

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井上 和江さん(2009年8月)

井上 和江(いのうえ かずえ)さん
昭和28年生まれ。城山町に在住。
昭和57年に(旧)城山町社会福祉協議会の手話講習会に参加したのがきっかけに、手話サークル「水の輪会」に所属。手話の勉強をしながら、地域の小中学生に手話を伝える活動や「精神保健ボランティアふきのとう」会長、地域の高齢者サロン「あけぼの会」運営スタッフなどを務め、多方面で活躍されています。

 

ボランティアを始めたきっかけは?

20代の頃、銀行で窓口勤務をしていました。
ある日、耳が不自由な女性が窓口に通帳を作りに来たのですが、全部、筆記でやりとりを行い、かなり時間がかかり苦労しました。その後もその女性は私のいる窓口に来ては筆記でやりとりをしました。退職後も何かいい方法はないかとずっと気になっていた時、社会福祉協議会広報紙の「手話講習会」が目に止まり、これを知っていれば楽にやりとりできたのにと思い、講習会を受講しました。その後、手話サークル「水の輪会」に入りいろいろなボランティア活動に参加するようになりました。旧城山町のボランティア連絡会にも「水の輪会」から自分が参加するようになり、そこでは様々なボランティア活動をしている人と出会い、刺激を受けました。

手話の活動を通して感じたことは?

手話の勉強会は夜に行っていますが、子供の参加もあり、月に1回土曜日の昼間に小中学生の手話教室を行うことにしました。手話教室で子供たちとの関わりを通して感じたことは、手話の技術の習得だけでなく、学校でのいろいろな出来事や、子供達が悩み、思いを抱えながら通ってきている子供たちがいることに気づきました。

子供達が自分のつらさなどを語った時に、サークルの仲間が親身になって聞いてくれていることが嬉しかったようです。話を聞いて欲しいという子やこの会が心のよりどころになっている子供もいました。どんな立場の人も受け入れて見守ることの大切さを学びました。

精神保健ボランティア活動について

会議で精神障害者作業所従事者の方と知り合い、「水の輪会」として手話を教えに行くようになりました。それがきっかけで、精神保健ボランティア講座を受講し「精神保健ボランティアふきのとう」に入りました。そして作業所や障害のある当事者、家族等いろいろな団体とつながり様々な立場の方からお話を聞くことができとても勉強になりました。

数年前から作業所のリサイクルショップを週1回任されるようになったのですが、そこには毎週、ボランティアや当事者も集まるようになり、作業をしながら悩み事を話してくれたり、自然に話し合えるようになったり、交流ができることの大切さを知りました。

また、平成19年に「ふきのとう」の事業として、精神障害者のサロン「ニコニコサロン」をつくりました。ほっとできる場があればと思ったのです。今までに、どこにも行く場がなかった人も、作業所の様子を伝えたり、みんなとおしゃべりすることで少し自信がつき安心したのか1年位通ってから作業所につながったケースもありました。

今後の抱負は?

どんな人でも、話を聞いてほしいという時ってありますよね。「いつでもどうぞ話にきてください」と思いながら、作業所のリサイクルショップや、サロンに居たりしています。
高齢者のサロンの運営スタッフもしていますが、ここでも高齢者の方とおしゃべりできることを楽しみにしています。

今は、仕事をしながら、地域の中で困っている人へ何か手助けをしたいという気持ちはいつもあります。しかし時々身内の介護で忙しいときもあります。時間がもっとあればと思う時も・・・(笑い)。体が続く限り、地域の力になっていきたいと思っています。


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