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川村 康正さん・金 喜美男さん(2010年3月)

左から金さんと川村さんが並んでいる写真 (左から)金さん、川村さん

川村 康正(かわむら やすまさ)さん
昭和12年、神奈川県生まれ。相模台在住

金 喜美男(こん きみお)さん
昭和18年、秋田県生まれ。上鶴間在住

お二人とも定年退職後に地域活動、福祉活動に参加されました。 市社協のいるかバンクへ登録され、ボランティア活動をはじめ有償家事援助サービス「ふれあいサービス」や一人暮らし高齢者向け「ふれあい給食サービス」の担い手として大活躍されています。

 

お二人とも定年退職後に活動を始められたのですが、きっかけを教えて下さい。

川村)会社勤めをしていた時は全くゆとりがなくて、ボランティア活動なんて全然考えていなかったのですが、自分の周りにボランティア活動をしている人がけっこういて、定年を迎える頃になって何かしたい、特にたくさんの人とふれあう機会を作りたいと思うようになり、何となく様子も分かっていたので参加しました。

金 )私は恩返ししている感じです。秋田の実家の母親が歳を取ってから、いろいろと
周りの人にお世話になったのですが、遠く離れていた自分は何もしてあげられなかったので、せめてその代わりに身近な方の役に立ちたいという思いがありました。

川村)確かに自分も母親が老人ホームに入居したことが、福祉を身近に考えるきっかけのひとつにはなりました。

どのような活動が印象に残っていますか?

川村)市社協からはボランティア活動、ふれあいサービスを問わずいっぱい頼まれるから、どの活動とは言えないですが、障害のある子どもさんの送迎活動を長い期間にわたってお手伝いしたのは、子どもさんの成長や変化を見守っている感じがありました。

金 )「ふれあい給食サービス」で夕方にお弁当を届けていると、高齢者の皆さんが本当に待っていてくれるのを感じます。お弁当だけじゃなくて、人が訪ねて来るのを待っている感じです。一日中外出せず、誰とも会わずという方もいるみたいだから、届ける時は「近所の梅のつぼみがほころびましたよ。」とか一言でもお話するととても喜んでくれます。

お二人にはボランティア、ふれあいサービス、給食サービスとたくさんの活動をお願いしています。お家を空けることも多いと思いますが、奥様は何かおっしゃっていませんか?

川村)全然問題ないです。活動に出かけるのが当然と思われていて、女房には朝必ず聞かれますよ「今日は何の活動に行くの?」って。どうも家にいるとは思ってないみたいです。

金 )私も活動はたくさんあった方がいいと思います。かあちゃんは家で仕事しているから、自分が家にいるとかえって邪魔になるので、かあちゃんへの優しさから活動に励んでいるわけです。

川村)女房なんか市社協から活動依頼の電話があった時に、僕が不在でもカレンダーに書き込んであるスケジュール見て「活動OKです!」とか返事しちゃいますからね。まるでマネージャーのようですよ。

ご夫婦仲が良いのも活動が長続きする秘訣のようですね。
市社協に登録して活動される市民の方々の中でも、お二人のように活動に参加される男性はまだまだ多くありません。何か男性に向けてのメッセージはありませんか?

川村)活動しようかどうか迷っているなら行動した方がいいですよ。特に定年退職後は、あまり間を置かずに、仕事を辞めた直後から切れ目なく活動に参加するのが良いと思います。時間が経つとどうしても腰が重くなりがちですからね。

金 )私もそう思います。まず動いてみることですね。

川村)それと活動するうえで心がけているのは、難しく考えない、構えない。人と人とのお付き合いだから自然体で接するのが大切だと思っています。

金 )最近、知的障害の子どもさんの学校送迎のお手伝いをしているのですけど、一緒に電車に乗って道中いろいろ話をしていると、いつも新鮮な気持ちになります。やっぱり活動は楽しんでやるのが一番ですね。
活動した日の晩酌は格別ですよ!


<インタビューを終えて・・・>

精力的に活動される川村さん、金さん。お二人は市社協にとってはなくてはならない人材です。ボランティア活動やふれあいサービス、給食サービス等々市社協からの度々の活動のお願いにいつも快く応えて下さいます。でも決して無理はされない、ご自分の出来る範囲で活動することを心がけていらっしゃることが、長続きする秘訣のようです。

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