「青い鳥 福祉と環境を考える」の皆さん(2011年3月)
の前川さん(緑のエプロンは着物をリメ
イクしたお勧め商品)
「青い鳥 福祉と環境を考える」の皆さん
手作り品などを販売し、その収益金をボランティアグループなどに寄付して活動のサポートに取り組む「青い鳥 福祉と環境を考える」。平成17年、津久井地区で発足し、多年にわたり多額の寄付を続けられた功績により、で、第41回相模原市社会福祉大会で表彰もされました。平成23年2月4日(金)、緑区(城山)のブティック「チューリッヒ」で開催された青い鳥フリーマーケット(絵手紙展同時開催)会場で、代表の前川好子さんにお話を伺いました。
つながりを大切に・・・自分にできることで福祉活動の資金をサポート!
「青い鳥 福祉と環境を考える」活動について教えて下さい。
各家庭で眠っている贈答品や古着、着物、手芸用品などを寄贈していただき、リメイク(手作り)してフリーマーケットやイベントで販売しています。その売上げ金を様々な福祉団体に寄付して、福祉活動の財源をサポートしています。寄付先は、市社協をはじめ、津久井地区社協、日本介助犬協会(八王子市)、知的障害者更生施設こころみ学園(栃木県足利市)、犬猫里親捜しなどに寄付しています。これまでの寄付総額は155万円を超えました。寄贈していただいた品物は、その品物に合った活用のしかたを考え、最後まで大切に生かすようにしています。
寄贈していただいた品物はどのようにして活用しているのですか?
お勧めの着物をリサイクルした エプロンとショルダーバッグ |
例えば、次のようにリメイクして販売をしています。
◆着物・帯などはバッグやエプロンなどに。
◆染めた古布・ゆかたなどは布ぞうりに。
◆衣類・食器・雑貨・贈答品などはイベントで。
◆家庭用油の廃油から石鹸など....
出店場所は今回のブティック「チューリッヒ」の他、
鳥居原ふれあいの館、津久井観光センターそして、
さくら祭、やまびこ祭、相武台の団地内フリーマー
ケットなどです。
◆この他、衣類・布を仕分けして各団体(ワタとし
て再生するNPO団体、ホームレス支援団体、海外
に送る団体)に送る活動や犬猫里親捜しには、頂い
た毛布をお届けして支援をしております。
初めから福祉団体の資金をサポートしようとしたのですか?
多くのボランティアグループでは活動費を助成金に頼っていますが、助成金を受けた活動は申請したとおりに取り組まなければなりません。私は、「やりたいことは一つではなくて、間口を大きく広げたい」、「自分達で資金を生み出すことができれば、助成金に縛られることなく活動をもっと幅広く展開できるのでは?」と思いました。そんな思いを周囲に呼びかけているうちに、いろんな特技を持つ人が集まりました。青い鳥の活動は「一つ入れたらいろんなものになって出てくる、一石三鳥」なのです。現在メンバーは29人で、各自が自分に合った内容で楽しみながら活動しています。
これまでの活動で印象的なことは?
おばあさんから古い着物を頂く時に、「この着物でおじいさんと初めてデートをしたのよ。」なんて、素敵なお話しを伺うこともあります。品物を譲っていただく時は、「思い出も一緒に頂いている。」と思っています。また商品を買ってくださる方とのつながりも嬉しいです。(取材の日も、昨年のさくら祭で青い鳥の商品を買ってくれた方が、フリーマーケットの前を通りかかり、立ち寄っていました。)
前川さん自身の得意なことは?
私は「企画」です(笑)。みんなで楽しくできることを企画したいと考えています。今度は「布ぞうり300人展」(平成23年5月20日(金)~22日(日)、ブティック「チューリッヒ」にて)を計画しています。メンバーには忙しい中、役割分担をお願いしますが、みんな快く引き受けてくれます。自分に合ったことを楽しく、「やれる時に」が基本的な考え方です。ちなみにメンバーは、パッチワーク、洋裁、編物、布ぞうり作りなど手工芸が好きな人、料理・ケーキ作りが得意な人、お客さんとの会話を楽しむ人、フリーマーケットマのセッティングや荷物の運搬などに力を発揮してくれる男性など様々です。今までの活動を通して知り合うことが出来たたくさんの方を青い鳥のメンバーとして、また相互協力して活動する仲間として、ネットワークを広げていくことが自分の仕事だと思っています。これからも多くの方といろいろなかたちで関わりを持ち、巻き込んでいけたら素敵だと思います。私たちは品物を提供するのも、手作りするのも、商品の売り手も買い手も、全てボランティアだと考えています。青い鳥の活動に共感してくださる方の連絡をお待ちしています。
他のメンバーの方にも、活動についてお話を伺いました。
私にも何かできないかなと、ボランティアセンターの講習を受けた時に『青い鳥 福祉と環境を考える』のことを知りました。作ったものが買ってもらえて、それが寄付になる…自分では大きな金額は寄付できないけれど、福祉活動の資金を生み出すことができる!これがやりがいになっています。
インタビューを終えて
グループの活動は、メンバーの「特技」を生かして「地域福祉の底力」という宝物に磨き上げているんですね!
活動スケジュール表を見せていただくと、ほぼ毎週びっしり!単に「手作りが好き」というだけではなく、「地域の福祉活動を応援したい。」という皆さんの熱い思いや、「物も人も、つながって更にその輪が広がるから楽しい!」というやりがいが伝わってきました。
品物を寄贈頂きける場合は前川さん(電話042-784-9113)又は今回のフリーマーケットの会場チューリッヒ(緑区城山1-4-27電話042-782-3269(水曜祝日定休))まで。チューリッヒでは品物のお持込も歓迎します。(事前にご連絡下さい。)