角田 令子さん(2012年4月)
角田 令子(つのだ れいこ)さん
秋田県由利本荘市出身
20歳で上京し、相模原市緑区小渕(旧藤野町)に平成元年より在住。地域の高齢者福祉施設を訪問し、アロマテラピーによるハンドマッサージのボランティア活動を行う「ラベンダーの会」を結成し、取りまとめ役をしています。
アロマテラピーの活動を始めたきっかけは?
自分の故郷である秋田県由利本荘市にいる母親が、デイサービスでお世話になっていまして、そのお返しをどこかでしたいなあと思っていました。
アロマテラピーの研修修了後すぐに、当時の藤野町社会福祉協議会に、ボランティア活動の相談に行きました。すると、たまたま事務所に居合わせた高齢者福祉施設の所長が私の話を聞いて、「俺のところで活動できるよ。来てほしい。」と言われ、その場で約束をし、平成14年2月から活動を始めることになったのです。
どのような活動をされているのですか?
数人の仲間で「ラベンダーの会」を結成し、毎月1回施設を訪問するようになりました。
施設に着くと、フロアーや食堂にいる人に、「お肌がカサカサ乾燥しているからクリーム(アロマオイル)を塗りましょうか?」と声をかけ本人了解のもとハンドマッサージを行います。施設の職員の方が、利用者の方を連れてきて「この人にお願いします」という場合もあります。施設の1階から3階まで順番に回って行きます。
マンツーマンで、手のぬくもりを感じ、アロマの香りが漂うリラックス空間の中で、受けている方の気持ちが和らぎ、おしゃべりが弾みます。アロマは“幸せの香り”で、脳内にドーパミン(神経伝達物質)が出てホルモン分泌を活性化させます。また、ハンドマッサージだけでなく、ちょっとしたお洒落をマニキュアや口紅で演出し、楽しいひとときを送ります。
1回の活動時間を1時間半~2時間と決めて活動していますが、できる限り多くの方にやってあげたいと思っています。ボランティア1人が15~20人の方に、1回の活動で計50~80人ほどの方にアロマテラピーを行っています。
活動を長く続けていく原動力は何ですか?
施設利用者の皆さんがラベンダーの会の訪問を楽しみに待っていてくれます。元気な姿(笑顔)でいつも出迎えてくれます。また、ラベンダーの会の仲間は優しい心、思いやりの心で溢れています。
受けて頂いている皆さんの喜びと、仲間に恵まれていることが、長く続けることができる原動力だと思っています。
今後の抱負をお願いします
今まで、施設利用者の方に受けて頂いていましたが、昨年より のびのびクラブ(高齢者サロン)や幼児教室のお母さんなど地域の方にアロマテラピーを受けて頂いています。今後は地域での活動にも力を入れて行きたいなと考えています。また、一緒に活動して頂ける方を募集しています。
インタビューを終えて
インタビューが終わった後に、体験でハンドマッサージをやって頂きました。アロマの香りと手のぬくもり、そして角田さんの温かい人柄が心の奥底を刺激し、和み癒していきます。施設の方が心待ちにしているのを文字通り肌で実感することができました。こんなアロマテラピーの活動に関心のある方は、市社協藤野地域事務所(電話:042-687-3361)までご一報ください。