森野 香子さん(2012年10月)
森野 香子(もりの きょうこ)さん
昭和21年生まれ、東京都出身。
結婚を機に相模原市に移り住み、現在もお気に入りの相模台で生活しています。
平成15年より『ふれあいサービスの協力会員』としてまた、平成17年より『ふれあい給食の配食協力員』として活動中です。
活動のきっかけについてお伺いします
子供たちが独立し、介護をしていた夫の両親を看取り、日々の生活に時間ができたころ、ボランティア協会主催の『ボランティア養成講座』を受講しましたが、何ができるだろうかと迷っていました。そこへ広報紙『みんないいひと』に掲載されている『ふれあいサービス協力会員基礎研修会』の記事を見つけ受講してみました。そして悩むことなく、すぐに支援を必要としている人のために自分も活動してみたいと思い※『ふれあいサービス』の協力会員に登録し、活動を始めました。
※『ふれあいサービス』とは、高齢や障害などのために、日常生活を送る上で援助が必要な世帯に、市民の参加と協力による会員方式の有料家事援助サービスを提供しています。
現在の活動の内容を教えてください
まず、数年前の印象の強かった活動をお話ししてみますと、障害のある小学生を1年生から5年生までの間、放課後に学童への送迎を行いました。自分の孫とも同じ学年だったので、孫に対するのと同じ気持ちになり、毎日、身近に成長を見ることができ、一緒に楽しめました。 現在は、独居の高齢者への掃除や買い物、朝のゴミ出し、また、通院介助等の活動をしています。できないことのお手伝いをしながら、反対に人生の先輩として昔からの習わし等教えていただくこともよくあり、とても勉強になっています。
南障害者地域活動支援センターへは時々、夕食作りに行っています。家庭の食事づくりと同じ気持ちで、おいしく食べていただきたいと思いながら一生懸命に作っています。
「ありがとう」の言葉を頂けることが、一番のエネルギーになります。
もう一つ、高齢や障害の方に対して、食事の確保、安否の確認、孤独感の解消などを目的に、夕食のお弁当をお届けする『ふれあい給食サービス』の活動もしています。
高齢者の方がいつも楽しみに待っていてくださり、お弁当をお渡しする際も挨拶をすることで、体調の変化を確認することもでき、元気なお顔を見ると私のほうが嬉しくなってしまいます。
また、玄関での手渡しだけでなく、寝ているベッドサイドやテーブルまでお届けする高齢者の方もいます。お互いの信頼関係によりできる活動だと思っています。
活動で困ることはありますか
活動する上で特に難しいと思ったことはありません。かえって活動することで多くの方との出会いとふれあいの充実感を感じています。ただ、汗かきなので活動中汗を拭きながら頑張っています。
活動を通じて感想をお聞かせください
もっと多くの市民にふれあいサービスや給食サービスのことを知ってもらい、協力会員が増えたらいいなと思っています。活動途中に近所の人から「何をやっているの・・」と尋ねられることがあります。ふれあいの大きな輪が水の輪のように広がるといいですね。また、自分も年を重ねた時には、このサービスにお世話になるのではないかと思いながら、今できることを一生懸命やっていきたいと思っています。
森野さん、本日はありがとうございました。これからもお身体に気を付けて活動を続けてください。
インタビューを終えて
森野さんは、お孫さんのお世話やご自身の健康のために健康体操や絵手紙、籐手芸等の趣味の活動もされながらの忙しい毎日ですが、笑顔で高齢者や障害者の方々と向き合い、相手の立場に立った活動を心がけていただいています。
今後も、多くの市民の方々にふれあいサービスや給食サービスのことを知ってもらえるよう、広報活動を更に進めていきたいと思いました。