溝口正裕さん(2014年1月)
溝口正裕(みぞぐち まさひろ)さん
相模湖地区民生委員・児童委員協議会会長、相模湖地区社会福祉協議会会長などを務め、様々な活動をされてきましたが、昨年11月末日に21年間の民生委員・児童委員を退任されました。
民生委員・児童委員になったきっかけを教えてください。
21年前、自治会長をやっていました。ちょうど地区の民生委員・児童委員を推薦しなくてはいけなかったのですが、回るとこ回るとこ、すべての人に断られてしまいましたので、責任をとって、自分でやることにしました。
その頃は、まだ現役で仕事をしていましたので、自治会長をやりながら、休みの日に民生委員活動をしていました。生まれも、育ちも、千木良!なので、隣近所は顔見知り、知らない人はほとんどいませんので、活動にはあまり苦労はしませんでした。
その頃には、自治会長は、相模湖町社協の評議員を務めることになっていましたので、社協との関わりはそこからですね。それから民生委員・児童委員協議会の副会長になり、相模湖町社協の理事を務めることになりました。相模湖地区の民生委員・児童委員協議会の会長は9年務めました。
これまでの活動で印象的に残っていることや嬉しかったことは何ですか
相模湖町時代の民生委員・児童委員活動は、祝い金を渡したり、共同募金に協力したり、バザーを手伝ったりするぐらいでした。
相模原市と合併すると、一転、高齢者訪問、みまもり、災害、青少年、また地区会長は、市の常任理事になることになっていたため、会議に出ることが多くなりました。
1人の相談からはじまり、家族全員顔見知りとなり、生活、介護、健康保険など、なんでも相談されるようになったこともあります。民生委員・児童委員は地域の身近な相談・援助・指導活動を行うことが役割ですが何でもしてくれると思われている感じもありました。
一人暮らしの方の緊急通報の連絡先になり、夜中2時に通報が入り確認してほしいと依頼がきて・・・夜中見に行きました。犬が押してしまった誤報でした。犬の届かないところに通報ボタンを置き換えたこともありましたよ!
訪問は自転車で地域の見守りをしながら回ります。自転車を押しながら坂を上り、一人暮らしの方の家に訪問すると、30分はお話をして帰ります。私の訪問を心待ちにしてくれていたりしたので、頼られていることがやりがいがのあることとしてうれしかったです。
こんにちは赤ちゃん!さがみこ“ぬくもり”支援事業」 |
地区社協の会長として、印象に残っていることや嬉しかったことはありますか
地区社協の会長になり、民生委員・児童委員の中で、「こんなものがあったらいい!」という意見を地区社協の委員会で検討してできた、「とっさの時のあんしんケース」や「こんにちは赤ちゃん!さがみこ“ぬくもり”支援事業」ですね。
とっさの時のあんしんケースは救急車がきて救急隊の方がそれを確認してくれている様子を見ると、自分が貢献してできたものが役にたっていることや、民生委員・児童委員からのアイデア(意見)が形になりとてもうれしかったです。
新たに民生委員・児童委員に就任された方へ何かアドバイスやメッセージなどをお願いします
私が民生委員・児童委員になった時、先輩から言われたことは、「張り切ってやりすぎない!我々はボランティアなので、ボランティア活動を長く続けるには、自分のできる範囲でやる。」と教えられてきました。実際私も21年間続けてきて、これがとても大事だと思います。
インタビューを終えて
溝口さんは多年にわたり、民生委員・児童委員活動や地区社協活動に尽力されてきました。
地域では、顔を知らない人はいないというぐらい、いろいろな役職に就かれ、地域に貢献されてきました。
地域の方から頼られるのも、温厚でやさしい溝口さんの人柄だと感じました。
今後は、今まで、会議、会議と、なかなか行かれなかった、旅行をしたいそうです。
21年間本当にお疲れ様でした。じっくり一人旅を楽しみながら、ボランティア活動を続けたいとのことでした。
『12月1日より民生委員・児童委員が改選されました。自分の地区の民生委員・児童委員に変更がないか各地区民児協事務局で確認できます。』