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社会福祉法人相模原市社会福祉協議会

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太田太郎さん(2014年5月)

太田さんの顔写真

太田太郎(おおた たろう)さん
市内でピアノ教室を開設し音楽指導を行っている他、自らもピアニストとして精力的に演奏活動を行う傍らで、数年前からはあじさい会館が主催する『心ぽっかぽかコンサート』にも関わっていただいています。(東京都世田谷区在住)

 

心ぽっかぽかコンサートに関わるきかっけは?

これまで何度となくあじさい会館を会場にコンサートを開催していました。そんな中で会館の職員さんから「“誰もが気軽に利用できる会館づくり”を目指して、赤ちゃんからお年寄りまで誰もが気兼ねなく本格的な音楽を楽しめるような企画はできないか」と相談を受けたことがきかっけです。

企画する上でご苦労はありませんでしたか?

相談を受けたとき、“赤ちゃんや幼児がいてもクラシックコンサートとして開くことができるかな?”という不安がありました。子どもたちが楽しめるかなという思いと、音楽のコンサートでは、小さい子どもの入場を断ることも多く、演奏者に子どもたちが泣いたりしても演奏に問題がないか、その理解をどう求めるかということに悩みました。

コンサートの様子
心ぽっかぽかコンサートの様子

演奏者の方には趣旨がご理解頂けたのでしょうか?

「子どもたちが泣いても騒いでも音楽というものを楽しんでほしい」、「子育て中の親御さんも気兼ねなくクラシック音楽の世界を楽しんでもらいたい」と賛同いただけました。演奏者の思いと主催者側の意図や思いが一致していたんです。この思いは、有名な音楽家の方も一緒だったんです。
 今では、演奏前に泣いていた子どもたちも、演奏が始まるとピタリと泣き止み演奏に聞き入ってしまうんです。子どもたちの感性を目の当たりにする瞬間です。

あじさい会館にはご縁もあるんですよね

はい、実は小学生の時に人前で初めて演奏した会場があじさい会館のホールだったんです。そんな縁もあり会館のホールには強い思い入れがあります。

ぽかぽっかコンサート 子どもがステージに上がっている様子

今後のどのような活動をしていきたいですか

手探りの状態の中で、参加者の求める音楽はどのようなものなのか・・・と試行錯誤を繰りかえりながら8回目もの回数を重ねてきました。今では、第1部は本格的なクラシック音楽でピアノ演奏やフルート、ギターなどの楽器演奏、第2部は直接楽器に触れて楽しむ体験型の企画や合唱などを実施しています。

 ヨーロッパには、町かどで気軽に誰もが音楽に楽しめる社交場が発達しています。私は「あじさい会館」という場を通して、市民参加型の社交場を、子どもからお年寄りまでいい音楽を体験できる場というものを作っていきたいと考えています。そして将来は、相模原市民の方々と協力して、音楽家が巣立てる環境をつくりたいと思っています。

最後に

音楽というものは、人の心を和ませてくれるものです。赤ちゃんから素晴らしい音楽に触れる機会をもってほしいです。あじさい会館の「家族で楽しむ心ぽっかぽかコンサート」もその機会です。ぜひ、皆さんもご参加いただき、音楽の素晴らしさを実感して頂ければと思います。


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