西村美子さん(2014年10月)
西村美子(にしむら よしこ)さん
緑区澤井在住。
「子育てが終わり、“地域で何かしたいな~”と思っていた頃、旧藤野町社協職員から声がかかり、そこで紹介されたのが、“のびのびクラブ(高齢者サロン)”と“録音ボランティア”でした。」
生まれも育ちも藤野地区澤井の西村さんから“佐野川のびのびクラブ”の活動についてお伺いしました。
合同交流会での展示作品 |
のびのびクラブではどんな活動をされているのですか。
藤野地区には、現在14カ所の“のびのびクラブ”があるのですが、私が所属する「佐野川のびのびクラブ」は、その活動を開始したのが最も早く、平成7年5月でした。私は平成9年1月よりボランティアとして活動させて頂いてます。
基本的には、毎月2回、地域の集会所に集い、お茶飲みをし、お喋りをして、手工芸、軽体操、水墨画など色々なことに取り組んでいます。年に一度、藤野地区内で活動しているのびのびクラブ参加者が一堂に集う合同交流会があり、日頃の活動を発表しあいます。その合同交流会へ向けて展示用作品を作ったり、また、舞台発表の衣装や小道具づくりをして練習をします。
のびのびクラブの活動で心がけていることは何ですか。また、長く続けて来られた秘訣は何ですか。
“楽しくやろう”を合言葉にしています。高齢者の方は出かける機会が少なくなって来ま
すので、みんなで集まる場所があるのを楽しみにします。ですので、のびのびクラブに参加することが楽しみになるように心がけています。
例えば、合同交流会での舞台発表について話し合う時、私は最初のとっかかりをつくる役目で、皆をその気にさせていかに楽しく笑えるかを心掛けています。
私は、常日頃から皆でやってみたいことを書きためたメモを出し、みんなで考えていきます。最初は抵抗のある人も回を重ねるうちに「やろう!」という気になり、みんなでいろいろと考えて来てくれて、アイディアを出し合います。そして舞台をどう作っていくかみんなが“やみつき”になっていきます(笑)。
舞台発表が終わってからも、写真のアルバムを作ったり、みんなで作った小道具などは大切に全て保管しています。
合同交流会で佐野川次郎長一家をのびのびクラブのみなさん と演じる西村さん〔右端〕 |
このように舞台発表や作品づくりのときは“楽しくやろう”を合言葉に、みんなで作りあげていくことを心掛けています。「今日も楽しかった!!」、「のびのびの日が待ち遠しいよ」と参加したみんなが笑顔で言ってくれることが何よりも嬉しいです。
また、長く続けて来られたのは、やはり私の子どもの時のことを知っており、気心がしれた地域の人だから、居心地がよくてついつい長くなったのだと思います。私にとっては「佐野川のお父さん、お母さん」
です。
今後の抱負についてお願いします。
佐野川のびのびクラブも開始から20年近くなるので最初から参加していた人が少なくなって来ました。また、この地域は山間部で、家が点在しており、なかなか歩いて参加という訳にはいかず、現在も車での送迎は欠かせないのですが、こんな中でも、やはり新しく参加してくれる人が増えていくような活動をしていきたいです。
のびのびクラブに係ることのできる幸せと人と人とのつながり、お互いを思いやる心の大切さをつくづく感じています。この里山に元気な笑い声がいつまでもつづくよう気持ち新たに頑張りたいと思います。
インタビューを終えて
舞台をこの3年間拝見させて頂いているのですが、皆さん、毎年工夫を凝らした仮装をして楽しそうに活き活き演技しています。この舞台づくりのために、「一人一人のやってみたいこと」をメモとして書きため、それを元にみんなで作り、発表後もみんなで作った小道具などを大切に保管してあると聞き、改めて西村さんの人柄に感激し、また、のびのびクラブの存在感を認識しました。