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社会福祉法人相模原市社会福祉協議会

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高橋 信子さん(2015年8月)

高橋 信子 (たかはし のぶこ)さん
家族の介護をきっかけに、地域の高齢者と関わるようになった高橋信子さん。現在は高齢者が集う「いきいきサロン」の担い手として活躍されています。毎週1回開催しているサロンはいつも大勢の参加者さんで賑わっており、「出会いの機会を増やしたい」と、仲間のみなさんと一緒に楽しい企画を考えています。

 

サロン活動をはじめるきっかけはなんですか

もともとは教員として勤めていました。そのころから地域のサークル活動には参加していて、教員生活での経験は今も役立っていると思います。
家族の介護をきっかけに、地域の家族会に関わるようになりました。そのあとに高齢者住宅の援助員をすることになり、その住宅の集会場を借りてサロンを始めました。

現在のサロンではどのような活動をされているのですか

「いきいきサロンひだまり」というサロンを、毎週水曜日に橋本駅近くの仲町自治会館で開催しています。月に一度のサロンが多いですが、それだとなかなか仲間づくりが難しいと思って。一度休むと2ヵ月会えないというのは寂しいですよね。
内容はその時の担当によってがらりと違います。ひだまりでは毎週ちがう担い手が司会をやるんですよ。クイズや花見、七夕祭りの飾りづくりもしました。みなさんの持ち味を生かし、マンネリ化しないように工夫しています。
サロンの半分はおしゃべりの時間にしています。自由な歓談だったり、テーマを決めて自由に話してもらったり。毎週でも話し足りないみたいですね。

サロンを長く続けられている秘訣はなんですか

私たち担い手が楽しむことですね。サロンは仲間づくりの場で、みんなが楽しく過ごし、また次も来たくなることが大切だと思います。それは担い手であっても参加者であっても同じです。義務感で関わるようになると面白くありませんからね。

サロン活動で思い出深いことを教えてください

ひきこもりがちになっていた方が、サロンで知り合った仲間と外出するようになったそうです。サロンの外でも交流があるということはとても嬉しいですね。
もう一か所、社協の福祉講座をきっかけに、月1回橋本公民館で「いきいきサロン橋本」を開いていました。残念ながら昨年度で閉会しましたが、その中で印象的だったのは、数少ない男性の参加者さんが特技を生かしてサロンに関わってくれたことです。元クリーニング屋さんの方がアイロンかけを教えて下さったり、地域の歴史に詳しい方が橋本の歴史を話して下さったりしました。このサロンを15年間続けられたのは、仲間の協力があったからこそです。

地域での活動を始めたいという方に一言

どんなことでもいいのですぐに始めてほしいですね。自分たちが楽しむことを忘れないで、気楽に取り組んでほしいです。「こうあるべきだ」とか、「決まったやり方」にとらわれずに、たくさん試行錯誤してください。その中からきっと良いものが生まれます。
誰かと誰かがつながるきっかけづくりって、本当に意味のあることだと思います。


インタビューを終えて

児童から高齢者までたくさんの方と関わってこられた高橋さん。優しい笑顔に接すると、思わずホッと安心してしまいます。
ひだまりはとても雰囲気がよく、まるで大きな家族のようでした。そこには仲間づくりの大切さを教えてくれる何かがあると感じました。

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