塩村 一郎さん(2015年11月)
塩村 一郎(しおむら いちろう)さん
中央区上溝在住。
20年前出身地の大阪府より相模原市に転入。
ふれあい給食サービス(高齢者等配食サービス)の配食員の他、ふれあいサービス(住民参加型の有償家事援助サービス)の協力会員やファミリーサポート事業(子育て支援)など様々な市社協事業に協力するなど、81歳の現在も地域で様々な活動で活躍しておられます。
活動するようになったきっかけを教えてください。
大阪でエンジニアとして空調関係の仕事をしていましたが63歳で独立し起業しました。
同じ頃、娘の嫁ぎ先の相模原市で孫の世話の手伝いをすることもあり引っ越してきました。
時間的な余裕もあり、少しでも地域に貢献したいという気持ちから、ふれあいサービスの基礎研修会を受講したのがきっかけでした。
それから、ファミリーサポート事業やふれあい給食サービスでも活動するようになりました。
様々な活動をとおして、どんなところにやりがいを感じますか。
ふれあいサービスでは独居高齢者宅で草むしりや植木の剪定をしたり、ファミリーサポート事業では共働き世帯のお子さんの放課後預かりなどをしていました。
ふれあい給食サービスでは、お弁当のお届けに利用者さん宅を訪問すると、「今日初めて口をきいたよ」という方もいます。訪問すると、パッと明るい笑顔を見せてくれて、楽しみに待っていてくれることにやりがいを感じています。
「こんにちは」の一言で利用者さんの体調がわかるようになってきて、体調を気づかってあげる。こうした人と人とのつながりが社協事業の魅力です。
活動されていて気が付くことはありますか。
年を取ると一人で行動することも不安になり外出をあきらめてしまう方もいらっしゃると思います。
病院での付添いをしている時に、利用者さんが具合が悪くなり、急遽部屋を借りてあげたことがありましたが、寄り添ってあげて、ちょっとした手助けをするだけでも十分お役に立てているのだと実感できます。
また、利用者さんとの会話も健康の話や戦争の話、時事ネタなど。ほほえましい話ばかりではありませんが、同年代ゆえに同感、共感し合えるのではないでしょうか。相手の気持ちや思いを理解し共有する姿勢が身に付いたと思います。
今後の抱負をお聞かせください。
いずれお世話になるとは思っていますが、身体が動くうちは地域に貢献していきたい。家族からも無理をするなと言われていますが、性格上すぐに調子にのってがんばってしまう(笑)。
でも、もうやめなさいと言われるまで、少しでも長く続けて行きたいと思っています。
楽しみに待ってくれている利用者さんの笑顔 |
インタビューを終えて
「やりすぎて失敗することもたくさんありますが、次に生かせば失敗ではなくなります。」と前向きに話す塩村さん。
豊富な経験と相手の気持ちに共感する姿勢が、楽しみに待っていてくれる利用者さんの笑顔につながっているんですね。
年齢を感じさせないパワーと熱意に脱帽です。