小池 和代さん(2015年12月)
小池 和代(こいけ かずよ)さん
緑区佐野川在住
生まれも育ちも藤野っ子。ご自身の介護経験を生かし、藤野介護者の会の代表をされています。
“地域のつながり・絆を大切に!”をモットーに、世代間交流の場であるたまり場「隣組のお茶飲み会」を主催したり、また地域の交通問題や認知症高齢者の課題にも取り組まれています。藤野地区社会福祉協議会副会長として地域を支えているお一人です。
介護者の会へのきっかけは何ですか。
嫁いだ先が4世代同居。11人の大家族でわいわい暮らしていました。子どもがまだ小さい時に義母が亡くなり、その後間もなく祖父母や義父の介護が次々とやってきました。そして3人とも自宅で看取りました。そんな時、介護者のケアはとても大事なことだと、身を持って気づかされました。
それをきっかけにヘルパーの資格を取得し介護の仕事をしながら、介護者へ寄り添うようになりました。
平成8年に「藤野介護者の会」を発足。当時は3人で立ち上げた会は、今では30人程に膨らみ、早いもので来年で20周年を迎えます。
介護者の会の役割はどんなことですか
介護者の交流の場が必要だと思い、交流会を開きました。介護をされている方のつらい思いをここで吐き出し、涙しながら打ち明け、そして明るくなって行く様子を見て、「あぁ、話すこと、そして聞いてあげることって大事なんだなあ」と思いました。またそれを続けて行くも大事なことだと感じ、月1回集まるようになりました。
その他にも施設のボランティアなども行っています。
また現在は、高齢者支援センター主導による「ゆずカフェ(認知症カフェ)」の実行委員となり、関係者とともに藤野内に広めて行こうと、少しづつ活動を始めています。
たまり場づくりのきっかけは何ですか。
昔は“お互い様~”と、いろいろと助け合っていましたが、最近はみんな忙しく家族のことで精一杯で、ご近所を気にかけるきっかけもなくなってきています。
ちょうどその頃、地区社協のコミュニティ形成事業を受け、藤野では「たまり場」を広めて行こうということになり、自分の地域でやってみたい!と取り組んだのがきっかけで平成23年に「隣組のお茶飲み会」を発足させました。始めるためにまずは自治会に相談しました。誰でも、どの世代でも参加ができるように呼びかけられたのも自治会の理解があったからこそだと感謝しています。また、地域のボランティアも協力してくれてみんなで盛り上げています。
毎月1回の集まりでは、親戚一同が集まっているかのように大人たちの周りを子どもが駆けずりまわったりしてとても賑やかです。その中で子ども達の成長を見ていけるのがまた楽しいですね。
皆さんへ伝えたいことはありますか。
自然豊かな藤野は、環境も人もとてもいいところです。ぜひ多くの人に良さを知ってもらいたいですね。そして、若い人にもどんどん入ってきてもらい活気ある藤野にしたいですね!
インタビューを終えて
以前10校あった小学校は現在3校までに減ってしまい、子どもが減少していること、そして地域活動の担い手も減ってきていることなど、とても危機を感じていらっしゃいました。
「藤野が大好きなのよ!みんなに来てもらいたいわ~」とにこやかに語る小池さん。わけ隔てなく、できる人ができることを、そして支えて助け合って行く、そんな小池さんの姿勢がいろいろな活動に結びついているのだと感じました。