齋藤 工さん・恵美子さん(さいとう たくみ・えみこ)(2016年12月)
齋藤 工さん・恵美子さん(さいとう たくみ・えみこ)
南区相模大野在住。恵美子さんは生まれも育ちも相模大野。
子育て支援の「ファミリーサポートセンター」の援助会員として、ご夫婦で活動をされています。「自分たちは近くにいる、じじばばだと思って!」と子育て中の人たちを温かく見守っています。「活動するなら夫婦で」と仲睦まじいお二人。寡黙な工さんも恵美子さんと一緒に自然な笑顔で活動を楽しんでいらっしゃいます。
活動を始められたきっかけは何ですか。
恵美子さん:二人とも仕事をしていて、退職を機に何か社会貢献をしたいなと思いました。ちょうどマンションの掲示板の「子育てのお手伝い募集」というチラシを見て、これだと思いました。私自身も仕事をしながらの子育ては大変だったので、「働く人の子育てのお手伝い」というフレーズがピッタリきたんです。活動をするなら夫婦でと思い、夫もそれはいいねと言ってくれたので一緒に講習会を受けました。
ご自身の子育てが終わり、また子どもとかかわる活動をするのはいかがですか。
工さん:仕事をしている時は海外出張もあったし、自分の子どもはあまり見ていなかったから、こんな小さな子でも自我があるんだなとか、こんなこともできるんだと発見がいっぱいあります。子どもから教わることがたくさんあります。
恵美子さん:小さい子は1か月会わないと、「もう寝返りがうてるようになったの?」というふうに、その成長ぶりに驚かされます。一度ベビーカーを押してみて、様々な大変さを感じました。街中でベビーカーを押している人を見かけると「頑張って」と応援しています。
活動を始めてみて変わったことありますか。
恵美子さん:健康的になりました。以前は夫も朝ゆっくり寝ていましたが、今は朝、小学校登校前と幼稚園登園前の預かりと送りの活動があるので、生活のサイクル・リズムが規則正しくなりよかったです。
活動中に意識していることにどんなことがありますか。
工さん:子どもの自我や自主性を大切にしています。「あれして」、「これして」と指示的にではなく、子どもの気持ちに任せ、寄り添い見守るようにしています。
恵美子さん:とにかくケガをさせないように気を付けています。片付けができたら「ありがとう」と伝えたり、子どもには挨拶の大切さを伝えています。
子育て中の方へメッセージをお願いします。
恵美子さん:「自分は仕事をしていないけれど、お願いしていいのかしら…?」と遠慮するお母さんがいました。また、依頼のない方に「元気にしていますか?」とメールをしたら、「気にかけてもらって嬉しい。涙が出てきます。」と言われたことがありました。皆さん、頑張っているんですよね。
仕事をしていても、していなくても、子育てをしている時の大変さは誰にでもあるのですから、気にしないでファミリーサポートを活用してねとお伝えしました。
パパ・ママは助かり、援助会員は可愛いお子さんにかかわることができ、なおかつ喜んでもらえます。こんなステキな仕組みであるファミリーサポートがもっと広まるといいですね。
インタビューを終えて
ご夫婦で「子どもの発想は面白い!」と危ないこと以外はゆったり構えて見守っています。
斎藤さんのご自宅は子どもたちがくつろげる、居心地のいいお宅です。
親以外の大人から大事にされる経験は、子どもを豊かに育てます。
仕事の有無にかかわらず、安心とゆとりをもって子育てができるよう、ファミリーサポートセンターが地域に広まればと思います。