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「男性ボランティア まごの手」杉田進さん(2011年6月)

杉田進さんの写真

「男性ボランティア まごの手」代表 杉田進さん
平成16年12月に中央地区社会福祉協議会が主催した講座をきっかけに結成された、男性を中心とした地区ボランティアグループです。当初は10名足らずのグループでしたが、徐々に会員も増え、現在23名(女性2名)で楽しく活動されています。今回は現会長(2代目)の杉田進さんにお話を伺いました。

 

グループが発足して6年半。会員数が徐々に増えているようですが何か秘訣があるのでしょうか?

 私自身もそうだったんですが、うちのグループは口コミで入会する方が多いんですよ。私自身も普段から中央公民館に出入りしていたことがきっかけで、地区社協の福祉講座に参加したんです。そしたら入会することになっちゃって。会員同士が楽しい雰囲気で活動しているので、知り合いも誘いやすいんですよね。あとはチラシをまいたりといったPR活動ですね。

グループのモットーはどんなことですか?

 私たちの平均年齢は60~70歳代が中心なので『仲間同士でお茶のみをしながら楽しく過ごそう』が設立のきっかけのひとつだったんです。グループの和が保たれているのは肩肘を張らないゆるやかな信頼関係があるからだと思います。12月の定例会のあとにはカラオケにも行くんですよ。もちろん設立当初から福祉活動、いわゆる地域の中でのたすけあい活動を進めているのは言うまでもありません。

どんな活動をされているのですか?なにか個性的な活動などされていますか?

 活動内容はごく一般的なものですよ!例えば「ふれあい広場」(地域内の公園)の定期清掃ですとか、車いすを使われている方の通院介助ですとか。最近では家庭用の火災警報器の取り付けを頼まれました。東日本大震災の直後には、家具が転倒しないよう金具で留めて欲しいといった依頼もありましたね。やっぱり時期に応じた生活ニーズが上がってきますね。…実は恥ずかしながら自分の家の家具は固定していないんです。『はやくやらなきゃ!』とは思うんですが…(笑)

 ちょっと変わったところでは、自宅の庭を『畑にして欲しい』というのもありました。一人暮らしのおばあさんからの依頼だったんですが、庭木を整理して小さな畑を作りたいというご希望だったんです。確かに女性の一人暮らしだと庭木の手入れより、自分の庭を畑にして野菜など育てたほうが生きがいになりますよね。なんとなく生きがいのサポートが出来たかな~?とこちらも励みになりましたね!

あたたかい良い話ですね!個人宅に活動に入るときに特に気にかけていることなどありますか?

「私たちは2人1組で活動することがルールなんです。怪しまれないようにね(笑)。特に女性からの依頼に対応するときは、ペアに女性会員を組み込むようにしています。男性2人で行くと、相手にしてみれば結構プレッシャーなんじゃないかと…。ボランティアといいながら、いろいろと気を使うもんだな~と感じることもあります。」

活動していて困ることなどありますか?

ほんとにまれなんですが、私たちがどこかでお金をもらって職業としてやっていると思われる方もいるんです。説明してもなかなか通じなくて…。ギクシャクした関係になってしまいますよね。こうしたときに双方ともに傷ついてしまう場合もあるわけです。こんなとき話せる仲間がいて良かったなと思うんです。

住民活動ならではの悩みのひとつですね。大変だと思いますが、ぜひ、長く続けていただければと思います。最後に、お読みいただいている皆様に何かメッセージをいただけますか?

私たちのグループ名『まごの手』のとおり、地域の中で痛いところにもかゆいところにも手が届くように、これからももっともっと活動をしていきたいと思います。いろいろと連携や協力を御願いすることもあると思いますが、どうぞよろしく御願いします。


インタビューを終えて

「まごの手」メンバーの皆様にはさまざまな特技があるようですが、手廻しの蓄音機をお持ちの方がいらっしゃるそうです。その蓄音機を使って、SPレコード(いまどきの若い人にはわからないかもしれませんが…)のコンサートのご要望にお答えしているそうです。今のところ2ヶ月に1回程度の開催ですが、老人会の方には大好評とのこと!杉田会長のお人柄もさることながら、お話の端々に会の楽しい雰囲気を感じました。中央地区にお住まいの方で興味のある方は、ぜひ一度、定例会を覗いてみてください。
  
定例会:毎月第4水曜日 中央公民館にて(問合せ 中央公民館 鈴木 758-0130)

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