加藤 傳五(かとう でんご)さん
緑区青根在住
仕事で理容業を営みながら、理容の分野からも地域貢献活動を行いながら神奈川県理容環境衛生協同組合津久井支部長を24年歴任。
県知事表彰を受賞。青根地区自治会長を2期歴任にされ、平成元年から津久井地区社会福祉協議会青根支部長を27年務め今も津久井、青根地域のためにご活躍されています。
青根支部活動を始められたきっかけは何ですか。
地域の自治会活動の中で、副会長を務めながら福祉活動に参加するようになりました。今までの支部活動は青根公民館など中心にやすらぎステーション(介護予防活動)などを開催していましたが、地域での高齢化が進む中で公民館まで来れない方もおり、参加できないことが課題でした。
こうした課題に対して、各地区自治会長のご協力をもらい、各地区自治会館を利用して、やすらぎステーション(介護予防活動)などを開催するようになりました。
また、地域の少子化に伴い学校との地域連携を図るため、青根小学校、青根中学校との地域交流も実施しました。核家族が進む中で、子どもたちにも高齢者と触れ合っていただき、高齢者も地域の子どもたちとふれあう。道で会った時も気軽にあいさつする。そんな関係が始まりました。
支部活動とは別にお仕事でも地域活動をされているとお聞きしましたが
46年間理容業を営んでいますが、お店に来れないお客さんもたくさんおり、20年くらい前からお店にこれない方のお宅に訪問理容の活動も行っています。毎月5,6件ぐらいのお宅を訪問するのですが、「また、お願いしますね。」とお客さんから言葉をいただくと、元気でまた来なくちゃーと思いますし、男性は凛々しく、女性は綺麗でいてほしいですから。必要とされていることはとても嬉しく、励みになり、こうした部分も支部活動に生かされています。
やすらぎステーションではどのような活動をしているのですか。
地域が広いため、各自治会館をお借りして健康体操、レクリエ-ション等を中心とした活動と、小、中学生との世代間交流活動を開催しています。学校の空き教室を使用して、参加者の高齢者企画、子どもたち企画とそれぞれで企画を経て活動しています。
地域の先輩たちからの昔の話や青根、津久井の話などを子どもたちに伝えたり、意見交換したり、子ども達と一緒に歌、ゲームなど様々な交流活動をしています。
平成27年12月は青根小の子ども達との交流で一緒にレクリエ-ションをして楽しみました。
子どもたちとのレクリエーション |
うれしかったことや印象に残っているエピソードはありますか。
地域の過疎化が進み、老人会が解散したりして、3年前に敬老会などの運営ができなくなった際に、支部の推進員(自治会推薦の福祉推進員)や支部会員のみなさんが積極的に協力して、敬老会の企画、運営を始めたことです。委員さんから「私たちも通る道ですから、できる事は協力します。」
「若い時にお世話になった皆さまですから、私で出来ることがあったら支部長言って下さい。」などの言葉を聞いた時は、みなさんのお気持ちがありがたいなと思います。本当によく協力して下さるのです。感謝、感謝です。
今後の抱負をお聞かせください。
やすらぎや支部社協活動には多くの高齢者や子どもたちが参加してくれます。
こうした活動が継続されるよう微力ですが努力することと、「地域の商店まで買い物に行けない」などの相談を受けることがあります。こうした課題に対して支部や地域の皆さんと相談しながら、みんなが支えあい、協力し合える青根地域であってほしいと考えています。
インタビューを終えて
毎日のように忙しく地域で活躍されている加藤さん。
やすらぎに参加する高齢者から「いつも楽しみにしているよ。元気がでるよ」の一言と、「協力してくれる支部のみなさんのお気持ちがありがたいです。」と、みなさんの力で活動されることを強調される加藤支部長に頭が下がる思いです。青根はいいね!!と思いました。