「むつご会」の皆さん
東林間で活動する老人クラブ「むつご会」さんは、街頭での共同募金への協力の呼びかけを永年続けられ、その功績により昨年、「神奈川県知事表彰」を受賞されました。「老人クラブは会員相互の親睦だけでなく、地域とのつながりも大切。活動の継続は簡単ではありませんが、自分たちの住む街を大切にしたいという想いから続けてきました」と会長の高月哲さんが笑顔で話してくれました。
むつご会は普段どのような活動をされているのですか。
むつご会は、来年、結成55周年を迎える歴史の長い老人クラブです。普段は東むつご会・西むつご会・南むつご会の3組織に分かれて活動しています。活動の大きな目的は、会員相互の親睦と健康増進を図ることですが、地域社会への奉仕にも力を入れています。環境美化活動として地区内にある松蔭公園や三角公園等の清掃や東林間駅前や東林公民館近くの花壇の水遣り、植え替えなどを年間通じて行っています。
また東林地区で20年以上も続いている「東林間阿波踊り」や「ふるさと祭り」等、地域の各種イベントに積極的に参加して、会員だけでなく、地域全体での親睦交流にも努めるようにしています。
共同募金活動にも長く協力してこられました。
共同募金への協力も社会奉仕活動の一つと考えて、毎年、10月1日に小田急線東林間駅前で行われる街頭募金にむつご会として参加をしています。もう20年以上にわたって協力させていただき、今回、神奈川県知事表彰を戴くことができました。
街頭募金を長く続けていると、様々な変化を感じます。いろいろな場所で募金が行われているせいでしょうか、以前より募金をしてくださる方が少なくなっているかなと感じます。また同じ高齢者の立場から考えると、皆さん年金生活でゆとりがない中で、募金も躊躇されることもあるのかとも思います。でも街頭で協力を呼び掛けているときに、老人クラブや地域の行事で知り合った顔なじみの方が協力してくださると嬉しいですね。
これからのむつご会の活動を教えてください。
現在、どこの地区でも老人クラブは会員が減る傾向にあります。むつご会にも同じ悩みはありますが、地道に声を掛けていくこと、口コミで会の活動が皆さんに伝わっていくことが大切だと考えています。サークル活動や大きな行事だけでなく、会の名称である「お互いに睦み合う」気持ちで、会員一人ひとりを大切にする、支える活動に取り組むことが老人クラブとしての大事な使命と考えています。