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「男性ボランティア横山 ゼロツウ/テン」の皆さん(2014年11月)

ゼロツウ/テンの皆さんの集合写真

「男性ボランティア横山 ゼロツウ/テン」の皆さん
※「ゼロツウ/テン」は2002年10月に発足したので、創立年月をそのままグループ名としたそうです。

 

「住み慣れた地域で安心して暮らしたい」と誰もが望む思い。「男性ボランティア横山 ゼロツウ/テン」の皆さんは、「こうした思いに応えたい。」という気持ちから口コミで集まり、「喜んで」もらえるアイディアを時には真剣に、時には和気あいあいと出し合い、「住民として、できることから始めてみよう。」と、様々なボランティア活動に取り組んでいます。
こうした活動の一つとして、平成24(2012)年9月に「高齢者の立ち寄り処(どころ)くつろぎ亭 横山」が始まりました。
ここでは高齢者も、「ゼロツウ/テン」のボランティアの方々も自由に参加し、自由に話し合い、そして合唱(コーラス)や囲碁、将棋、麻雀などの娯楽のほか、健康についての勉強会、地域の子どもたちとの交流会などが開かれ、楽しみながら仲間づくりやお互いの見守りが行われています。
いつも大盛況の「くつろぎ亭」ですが、なぜ毎回参加者で一杯なのか?成功の秘訣を「ゼロツウ/テン」の皆さんに伺いました。

~みんなのアイディアでつくる「くつろぎ亭」~

「くつろぎ亭」を始めたきっかけは?

くつどぎ亭の写真
「くつろぎ亭」はこの看板が目印です!(中央区横山)

振り返ると定年退職をした自分たちを含め、地域で過ごす時間が多い人がまわりに大勢いました(笑)。この方々の仲間づくりのお手伝いをし、気軽に集うことができる機会を設ければ、少なくとも自分たちの地域では孤独死などの痛ましいニュースを聞かなくて済むのではないかと皆で考えました。また、高齢者に話してみると「ぜひやって欲しい。」と望まれたので、始めてみることにしました。

「くつろぎ亭」運営方法や事業内容について教えてください。

まず、「ゼロツウ/テン」は会員とは呼ばず、会の理念やボランティア活動に賛同する参加者を「賛同人」と呼ぶことにしていて、現在23人います。個別依頼には活動者を個別に割り当てなければならないので、毎月一回この賛同人会を開いて、日程や対応方法について検討しています。

ただし、「くつろぎ亭」に関しては、一切の決め事はありません。毎週木曜が定例開催日なので、「参加できる人が参加する」ということだけです。「命令」などなく、全てが自発的・自然発生的な行動で支えられているのが、大きな特徴だと思います。

参加する高齢者側もそうです。「くつろぎ亭」には決められたスケジュールがありません。同じ時間と場所の中で、囲碁や麻雀をする人もいれば、歌を歌う人もいます。また、歌を歌うとき「伴奏の楽器がいるね。」という意見が出れば、演奏できる人が自前で楽器を持ち込み、率先して演奏してくれるようになったんです(笑)。
このように、ただ参加するのではなく、裏方を楽しんで手伝ってくれる人も出てきていますし、嬉しいことに「賛同人」として加入される方も増えています。事業は私たち賛同人が行いますが、運営は参加者と賛同人が一緒になって考え、好きなことを行える場所が、現在の「くつろぎ亭」なのです。

くつろぎ亭の様子
くつろぎ亭の合唱の様子です!生バンドの演奏素敵ですね。

いつも楽しそうで、大盛況ですね

お陰様で、昨年度は1年間で延べ2千人が参加しました。今日もそうですが、みんなでお茶を飲んだり、お喋りしたり、音楽や工作など自ら発表したりすることのできる場でもあるので、この中で色々な役割を演じられることが、喜ばれる秘訣なのかもしれませんね。

参加したい方はどのような手続きが必要ですか?

特に手続きはありませんが、将来的な地域の見守り合い・ネットワーク化や安否確認などに役立てたいことから、名札・名簿登録はお願いしています。また、コーヒーやお茶を出しているので、参加者には毎回100円をいただいています。そのことに了解いただければ、高齢者であればどなたでも歓迎しています。地元の方はもちろん、参加者も賛同人も地区を越えて遠方から楽しみに来てくれる方もいますよ。

くつろぎ亭の様子
くつろぎ亭の様子です。明るい熱気と、和気あいあい
な雰囲気につつまれた空間です。ここは自分たちの
居場所であるという意識を感じます。       

最後に、これからのくつろぎ亭の“展望”をお聞かせください。

「ゼロツウ/テン」は地域活動10年、高齢者の立ち寄り処「くつろぎ亭横山」を立ち上げてから2年が経過しました。この事業の立ち上げは様々な地域活動の積み重ねの中から、高齢者の見守り合いの機会づくりを目指した事業です。そのことが地域の方々にご理解いただき、毎週木曜日には50名を超える方々が立ち寄り、仲間づくりがされています。

少子高齢化が益々進む中、地域コミュニティの希薄化が一層懸念されています。そのような地域環境の中、くつろぎ亭横山を「住民の相互力で乗り越えて行く場」として、もっと活用していただけるよう活性化させていくことを展望としています。


インタビューを終えて

「ゼロツウ/テン」の皆さんは「継続を目指し 明日もやろう たすけあい」をスローガン掲げ、「無理しない」「便利屋にならない」の精神で活動しています。
当会の昨年度ボランティア行動参加者数は、延2,221人。横山地区を中心に、自治会、社協、公民館、学校、保育園、養護施設、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、高齢者個人宅、防犯パトロール、障害者水泳教室など、様々な事業・団体・施設と連携し、ボランティア活動をしています。くつろぎ亭では皆さんにお世話になりましたが、参加者も賛同人もすべて「本物の笑顔」で、明るいパワーをもらって帰ることができました。いつまでも楽しくお健やかにお過ごしください。

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