公益財団法人 神奈川県LPガス協会
シリーズ第11回は、同じ業種の企業団体として、継続して社会貢献に取り組まれている「公益社団法人 神奈川県LPガス協会相模原支部(齋藤正行支部長)」様(以下「協会」)を御紹介します。
この協会に属する企業の皆様は、現在64社になりますが、1971年(昭和46年)の設立時から約半世紀にわたり、地域社会を守るための災害対策や地域への社会貢献に取り組まれてきました。
今回は、同協会の齋藤正行支部長にお伺いしました。
協会について、教えていただけますか?
2018年から協会支部長を務める
齋藤正行支部長
まず、LPガスについてご説明いたします。LPガスは、家庭用エネルギーとして全国総世帯の約半数(2500万世帯)で使用されています。また自動車用や都市ガス用、さらに工業用、化学原料、電力用としても使われており、まさに私たちの生活に欠かせないエネルギーの一つとなっております。石油や石炭に比べてCO2排出量も少ないので環境に優しく、持ち運びがしやすいため災害に強いエネルギーとして、注目されています。
LPガスは、一戸ごと個別に供給する「分散型エネルギー」です。災害により供給がストップした場合でも、配管など供給設備の点検が短時間で済み、修理もその場ですることができるため、すばやい復旧が可能です。また、避難所や仮設住宅への設置についても迅速に対応できるため、いち早く被災者の方々のお役に立つことができます。
当協会は全国組織としてLPガスの保安の確保を行いながら、国民の生活向上に寄与することを大きな使命としています。そのためには、行政や地域社会との連携が欠かせません。
私たちは様々な社会貢献を通じて、自分たちの地域社会においての使命と役割についてご理解いただけるよう努めております。
協会の社会貢献活動の取組について、教えていただけますか?
防災訓練の炊き出しで使用される
LPガス災害用かまど
市社会福祉協議会とのつながりといたしましては、地元の地域福祉の向上を願い、1976年(昭和51年)より毎年寄付を続けております。
また、神奈川県トラストみどり基金への募金をはじめ、ガスメーターや給湯器の交換回収によるリサイクル資源の収益金を基に、県内の養護学校等へガス機器等の寄贈を行うなど特色を生かした支援も行っております。
地域防災にも協力しております。災害時の被災地支援をはじめ、消防署との合同で防災キャンペーンの実施や、相模原市総合防災訓練への参加、LPガスを燃料とする発電機の市への寄贈など、地域社会の一員として、災害に対応するための貢献活動を続けております。
今後の展望について、ひと言お願いします。
本会への社会福祉のための寄附と、
相模原市へLPガス燃料による発電機を寄贈する
齋藤正行支部長(中央右)と
深澤邦康副支部長(右から2人目)
私たちは、今後も福祉や防災をはじめとする様々な社会貢献活動に取り組みながら、この素晴らしいエネルギーの特性をより多くの市民の皆様にご理解いただければと願っております。
市民の皆様の暮らしを支える身近な事業者として、常に気軽にお声を掛けていただける存在でありたいと思っております。
〇相模原市社会福祉協議会より
神奈川県LPガス協会相模原支部様は、昭和の時代から大変長い間、本会が取り組む地域福祉のために、努めて御協力いただいている感謝の念に堪えない団体です。市民の身近で大切なエネルギーを供給しているからこそ、地域に寄り添った活動を大事に継続されているのだと、改めて感じました。御協力ありがとうございました。