大野北地区社会福祉協議会は、1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災を踏まえ、、平成10年10月『大野北思い愛ネットワーク』を立ち上げました。地区内を13班に分け、見守りを希望した65歳以上のひとり暮らし高齢者、高齢者世帯等を住民ボランティアである『ネットワーク員』が訪問・見守りを行います。
この未曽有の震災では高齢者等所謂、災害時に支援が必要な方々に多くの犠牲がありました。しかし同時に日常的な声掛けや見守りができていた地域では、近隣の人々の助けによって多くの命が救われたことが教訓となりました。
班では利用者同士が日常的に関わり遭いを持てるよう、茶話会や交流会を開催します。互いに知り合い、いざというときに安否確認や助け合える関係づくりを目指しています。
過去には、いつもきちんとカーテンを閉めている利用者が1枚しか閉めていないことに気付いたネットワーク員がマンションの管理人さんと民生委員に連絡、部屋で倒れているのを発見し、孤独死を防いだこともありました。
2014年度からは、ネットワークで培った課題の発見から、相談そして解決につなげることができる「場」づくりの検討を始めています。現在は地区内の高齢者・障害者関連の社会資源や他県の先進的な取り組みを見学し、大野北に合った取り組みについて模索しています。
私たちは、ネットワーク活動などで培ってきた顔の見えるつながりがあります。これをなにより大切にして活動を進めていきたいと考えています。