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佐藤 榮一さん(2009年3月)

佐藤 榮一(さとう えいいち)さん
昭和17年 東京都八王子市生まれ。
平成15年5月に小山地区社会福祉協議会主催の「ボランティア養成講座」を受講し、他の参加者とともに同年11月に小山地区男性ボランティアグループを発足。現在は代表として会の活動を支えるとともに、土曜日・日曜日はソフトボールの審判員としても活躍されています。

 

退職を契機に地域での活動を始めて

平成17年2月から地域の福祉のために役立てて欲しいと、市社会福祉協議会にご寄付いただいていますが、どのようなきっかけがあったのですか?

以前から土曜日、日曜日を中心に、所属しているソフトボール協会の審判員を行なっています。そこで活動の謝礼をいただくのですが、このお金を何かに活かすことができないかと考えたときに、地域のために活用されたら良いなと、思ったことがきっかけです。

佐藤さんは市社会福祉協議会にご寄付いただく一方で、地域のボランティア活動においても活躍されているそうですね。

会社を退職してまもない頃は、仕事の代わりに何をしていいのかわからなかったですね。1週間くらい家でのんびりとして過ごしましたが、仕事以外に地域のことなどについては何も知らない状態で、それではいけないと思いました。

市や市社会福祉協議会の広報紙などを見て、「中身はよく分からなくても、とにかく外に出てみよう。」とさまざまな講座などに行きました。

そうした中で、これまで世の中や地域のために貢献してこなかったという思いがあり、ボランティア活動をしてみようかなと、平成15年5月に小山地区社会福祉協議会主催の「ボランティア養成講座」を受けました。そして、平成15年11月に発足した小山地区男性ボランティアグループに当初から参加しています。

心の中に残る「ありがとう」の言葉

小山地区男性ボランティアグループではどのような活動をしているのですか?

現在、地域の高齢者施設何か所かに伺って活動しています。そこでは、お話し相手や囲碁、将棋などの日中の活動や、春のお花見・秋の紅葉狩りといった、季節の行事での車いすの介助・歩行の見守りなどのお手伝いをしています。
また、こどもセンターで花の植え替えを子ども達と一緒に行なったりしています。

活動場所から帰るとき「また今度来るよ。」、「待っているよ。」といった感じのつながりが出てきていて、メンバーも活動を楽しんでいるようです。

活動を通してのやりがいや喜びが多くあるのですね。

施設などで活動をしていると、どこへ行っても何回か行くうちに利用者の方から話しかけてきてくれるのです。また、急きょ別の予定などが入って活動に行くことができず、次に行ったときなどに、「なんでこの前は来なかったの」と聞かれることもあります。

活動が終わって帰るとき、「ありがとう、また来てね。」という言葉は心の中に残り、とてもうれしいですね。

また、私個人としては、ボランティア活動を始めた当初から、活動日時や内容などについての記録を付けているのですが、それを見ると、活動により得ているものもたくさんあることに気づきます。そして、その中身がどんどんと増えていくことも喜びのひとつです。

地域での支えあい~「おたがいさま」の気持ちを広げたい

活動されるうえで大切にされることはありますか?

活動を始めたとき、「ゆくゆくは自分も誰かに助けてもらうことになるだろう、だから、自分もできることをやっていきたい。」と思いました。

やってもらうことばかりを考えるのではなくて、地域の中で順繰りに助け合う。
そういった、「おたがいさま」といった気持ちが地域の中に広がっていったらいいですね。

最後に、佐藤さんの思いとして何かメッセージがありましたらお願いします。

自分は出来ませんでしたが、理想としては50歳代で徐々に地域での活動をはじめて60歳代から70歳代にかけて、それぞれの人ができる活動を行うというような、地域の中で少しずつであっても支え合いの活動が広がって欲しいと思っています。

こういった活動に賛同して、一緒に活動してくださる方が増えてくれたらうれしいですね。


<インタビューを終えて・・・>

「地域の中に助け合いの気持ちを広げたい。」と熱い気持ちを語る佐藤さん。
お話しの中で、「自己満足かもしれないが、活動当初からの記録が増えていって、『自分はこれだけやっているんだ』という気持ちは大切だと思う。」といった言葉が印象的でした。

市内ではボランティアセンターが窓口となるボランティア登録制度いるかバンクのほか、地域でさまざまな活動を行っているボランティアグループが多くあります。

「身近なところでどのような活動ができるのだろうか。」、「自分の住む地区にはどのようなボランティアグループがあるのだろうか。」といったボランティア活動の情報につきましては、市社会福祉協議会のホームページあなたの街の地区社協または、ボランティア情報をご覧ください。


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